1号機デリバリーフライト
4月慣熟飛行開始
2019年3月21日、日本初の超大型機Airbus A380型機のデリバリーフライトが行われました。
この機体はANAが2019年5月より成田=ホノルル線に就航させるために導入したものです。
今回の特集ではデリバリーフライトと4月に入ってから行われている慣熟飛行の写真を掲載します。
− ANA A380 −
ANAでは成田=ホノルル線専用機材としてエアバス社の超大型機Airbus A380-800型機を3機導入します。
3機すべてがANAのオリジナル塗装ではなく、特別塗装となり、それぞれカラーも異なります。
この塗装はコンペで集まった2,197作品の中から選ばれたもので、ハワイで神聖な生き物として
愛されてるウミガメがモチーフになっています。
"空飛ぶウミガメ=FLYING HONU(フライング・ホヌ)"と名付けられました。
レジ 製造番号 カラー イメージ デビュー予定 JA381A 262 ANAブルー ハワイの「空」 2019/05〜 JA382A 263 エメラルドグリーン ハワイの「海」 2019/07〜 JA383A 266 サンセットオレンジ ハワイの「夕陽」 2020年度受領
2019年3月20日午後4時半ごろ(現地時間)にフランス・トゥールズを出発した1号機(JA381A)は
翌21日(春分の日)に成田空港に到着するとの情報を掴み、朝早く成田空港を目指しました。
当日は朝から南風運用だったのでさくらの山に向かうことに...
午前8時半ごろにさくらの山に到着しましたが、すでに多くの人たちで賑わっていました。
到着時、雨は小康状態でしたが、次第に降ったり止んだりの状態に変わり、
時折強い雨に見舞われました。
午前10時45分ごろ、マレーシア航空のA380が水しぶきを巻き上げながら離陸。
午前11時10分ごろ、アシアナ航空のA380が降りてきました。天気はまだ微妙です。
正午を過ぎたころから天気は急激に回復してきました。
しかし、風も強くなり、雲もあちらこちらにあるため油断はできませんでした。
午後0時40分ごろフライトレーダーには鹿嶋市上空を飛行し、成田空港にアプローチしてくる
1号機の姿が表示されました。
そしていよいよファイナルアプローチです。
まだ蕾の桜をバックに1号機が降りてきました。
RWY16Rに侵入。出迎えたのはバニラエアのJA06VAでした。
午後0時51分に着陸。飛行時間はおよそ12時間10分でした。
着陸した機体は歓迎の放水アーチをくぐり、807番にスポットインしました。
心配していた天気も1号機が降りてくる頃には回復し、真新しい機体にもバッチリ光が
当たりきれいに撮影することができました。
まさに奇跡でしょうか。
日本初のA380の到着を天気も歓迎しているかのようでした。
5月24日の就航に向けて、4月6日からは慣熟飛行が開始されました。
乗務員のオペレーション訓練や成田悪天候時などにダイバートを予定している空港での
適合検査もおこなわれています。
初日の6日は午前9時過ぎに成田空港を離陸し、午前10時半ごろ関西空港に着陸しました。
復路は正午過ぎに関西空港を離陸し、午後1時過ぎに成田空港に戻ってくるというスケジュールでした。
翌7日も前日と同じ時間での慣熟飛行がおこなわれました。
その様子を少し掲載します。
− 往路 −
午前8時50分ごろ、RWY34Lから離陸。
関空までなので上がりが早いです。
− 復路 −
午後1時40分ごろ、RWY16Rに着陸。
当面は成田=関空間、1日1往復の慣熟飛行が予定されています。
4月17日にはホノルルへの慣熟飛行もおこなわれます。
発表されている定期便の運航ダイヤだと成田発は夜間、到着も夕方となる予定で
明るい時間の離陸は大幅な遅延等がない限り見れなくなるものと思われます。
慣熟飛行のスケジュールはオープンになってはいませんが、
このタイミングで皆さんもウミガメさんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
エメラルドグリーンの2号機もロールアウトし、5月中のデリバリーが予定されています。
就航はいよいよ来月24日!
ANAが万を持してホノルル線に導入するA380に期待ですね。
私も近いうちにこの機体に乗ってホノルルへ飛んでみたいと思います。