フライト・オブ・ドリームズに展示されるまで
フライト・オブ・ドリームズ
2019年12月26日、中部国際空港(セントレア)に隣接するフライト・オブ・ドリームズに行ってきました。
今回の特集ではその様子をお伝えします。
− ZA001 −
フライト・オブ・ドリームズに展示されている機体は、現在主力機として世界各地で活躍している
Boeing787型機の試験飛行1号機(ZA001、機体番号:N787BA)です。
B787の翼や胴体など機体構造の35%は中部エリアの川崎重工業、三菱重工業、SUBARUで製造されて
おり、中部国際空港から最終組立工場のシアトル・エバレットやチャールストンまで運ばれています。
このような背景から2015年6月にボーイング社はこのZA001を中部国際空港に寄贈しました。
それではZA001の歴史から見ていきましょう。
2007年7月8日 ロールアウト 2009年12月15日 初飛行 2011年〜 試験飛行が終わり砂漠に留置 2015年6月22日 シアトル・ペーンフィールド空港から中部国際空港へのラストフライト 2015年7月7日 中部国際空港への贈呈式典 28番スポット近くで留置 2017年12月17日 フライト・オブ・ドリームズに移動 2018年10月12日 フライト・オブ・ドリームズオープン
28番スポット近くで留置されているZA001(2016/08/12撮影)
建設中のフライト・オブ・ドリームズ(2018/01/28撮影)
逆側から見るとZA001がよく見えます(2018/01/28撮影)
1階は"フライトパーク"と呼ばれるエリアでZA001を中心に9つの体験型コンテンツがあります。
このエリアは有料エリアで大人1,200円、子ども800円の入場料がかかります。
2階、3階には"シアトルテラス"と呼ばれるエリアが広がっており、シアトル発祥の飲食店や物販店が
お店を出しています。
アクセスプラザから第2ターミナル方面へ歩いていくとフライト・オブ・ドリームズの建物が見えてきます。
中に入ると"FLIGHT OF DREAMS"のサインがお出迎え。
メインエントランスは3階に位置しており、エレベーターで1階の入口に向かいます。
エレベーターからも機体をバッチリ眺めることができます。
エレベーターから撮影。ロールスロイス製のエンジンも間近で見れます。
エンジンを正面からみれるポイントもあります
チケットを買い、中に入ります。まずはZA001を真正面から眺めます。
機体を360度眺めることができます
クリスマスの時期だったのでエンジンの中にサンタさんがいました
L4ドアにもサンタさんが...
コクピットにもサンタさんが...
コクピット下には初飛行を行なったキャリカー機長とネヴィル機長の名が刻まれています
メインギアと垂直尾翼
4階へ上がると機体全体を見渡せます
定期的に映像と音のショーも行われています
B787の組み立てがわかる"ボーイングファクトリー"
出口と直結するボーイングストア。アメリカ以外では初出店です。
3階からは主翼がこんな近くに!B787の主翼の形状がよくわかります。下は飲食店です。
いかがだったでしょうか。
試作機とはいえ、最新鋭の飛行機をこんなに間近で眺められる空間は貴重です。
使い終わったらスクラップにされるのが普通ですが、多くの人々の目に触れる機会を得た
ZA001は幸せな飛行機と言えるのではないでしょうか。
皆さんも是非フライト・オブ・ドリームズに足を運んでみてください。