2016年3月25日(金)から3月27日(日)までJALの新シート"JAL SKY SUITE III"の体験イベントが
東京・六本木ヒルズにある"hills cafe/SPACE"でおこなわれました。
2016年3月27日(日)に取材してきましたのでご紹介します。
イベントにはBoeing777-300/ER・Boeing787用の「JAL SKY SUITE」やBoeing767用の
「JAL SKY SUITE II」も展示されていました。

【 JAL SKY SUITE III 】

JALのBoeing777-200/ERに搭載される国際線新ビジネスクラスシートが「JAL SKY SUITE III」です。
プレミアムエコノミーやエコノミークラスのシートは他の機種と同じでそれぞれ「SKY PREMIUM」、
「SKY WIDER」となります。
ビジネスクラス42席、プレミアムエコノミー40席、エコノミークラス154席の3クラス計236席となり、
従来の3クラス245席、2クラス312席に比べ座席減となります。
この新シート搭載機は2016年7月より成田ーバンコク線、羽田ーシンガポール線、羽田ーホノルル線などの
中距離路線に順次投入される予定です。


【 hills cafe/SPACE 】

今回イベントが開催されたのは"hills cafe/SPACE"です。
以前にも"JAL SKY SUITE 777"や"JAL SKY NEXT"のシート展示会がおこなわれたことがあります。




展示会場入り口。


【 JAL SKY SUITE III 】

座席配列は1-2-1の横4列です。
このシートの最大の特徴は日本の航空会社として初めて採用したヘリンボーン配置ではないでしょうか。
ヘリンボーンは「魚の骨」を意味し、通路に対して斜め向きに座席を配置する方法を言います。
短いシートピッチでもフルフラットシートの配置が可能で全座席が通路に面しているのが特徴です。
通常のヘリンボーンは足を通路側に向けて座ることになりますが、JALが採用したのは逆ヘリンボーンで
頭を通路側に向けて座ることになります。これにより視線に無駄なものが入らず、プライベート感を
高めることができます。
ただ、中央の2席はフルフラットベッドにした場合に足が干渉してしまうのを避けるため、幅方向を広く
とる必要があり、自ずと通路幅を犠牲にする必要が出てきます。
今回のシートはこれを避けるためにひと工夫されています。その工夫とはフラットにする場合に左右の
座席の高さが変わり(右席は上昇、左席は下降)、足元の空間を上下でクロスする方法です。

では実際に写真でシートを見ていきましょう。



今回展示されたのは"SKY SUITE III"の中央シート4席。




モニターはタッチパネル式の17インチ。座席の横にはサイドテーブルがある。
パーテーションは小さめだが、座ると隣の人の顔は見えない。



シートはベッド長198cm、幅74センチのフルフラットベッドになる。
写真には写っていないが通路側には小物入れ付きの可動式アームレスト有り。
シート横にはシートコントローラーとリモコン、マガジンラックを配置。



中央コンソールのリモコンとLED読書灯、収納スペース。
収納の下にはユニバーサルPC電源とUSBポートを装備。



収納を開けたところ。収納には照明があり、扉には鏡が付いている。



リモコン。"JAL SKY SUITE II"のものと似ているが、ボタン配置などが若干異なる。



シートコントローラー。レッグレストがないのがわかる。



大型ダイニングテーブルは壁に内蔵されている。





引き出して手前に引くと体と平行になる。


【 バーチャル体験とドリンクの試飲】

今回のイベントではシート体験の他にSKY SUITEをバーチャル体験できるコーナーや
機内で飲めるお酒やジュースの試飲サービスもありました。



SKY SUITEバーチャル体験。



この機械とヘッドフォンをつけると360°の映像と音が流れ、ビジネスクラスのサービスを体験できる。



ドリンク券。コーヒー、スカイタイム、日本酒から選べる。



B777-200の大型モデルも展示された。



いただいた"SKY SUITE III"のカタログと"JET KEI"のクリアファイル。



※詳しい仕様や導入路線についてはJALのHPをご覧下さい。