2012年9月11日(火)に成田空港近くの航空科学博物館に行ってきました。
この博物館の目玉とも言える"Section41"を中心に航空科学博物館を紹介します。
【 747 Section41 】
Section41はボーイング社が機種部分に付けた呼称です。
コクピットや前輪接続部など機体の中でも重要な部分であり、ボーイング社が製造しています。
ここに展示されているSection41は1980年9月に初飛行したBoeing747-200Bです。
シンガポール航空にデリバリーされ、その後ガルーダ・インドネシア航空、ノースウエスト航空で活躍。
2004年8月に退役し、アメリカ・アリゾナ州のマラナ・エアパークで整備保存されていました。
アナログ計器のコクピット、螺旋階段などB747クラシックであるこの機体が
航空科学博物館の方の目に留まり、展示用に決まったようです。
8つに切断して日本まで船で輸送し、JAL整備の方々の手によって復元されました。
↑Section41の全景。塗装はB747-100初号機のものを元にオリジナルで仕上げてある。
↑地上からSection41を見る。
ツアー参加者は手前の階段を上がって、メインデッキに入る。
↑機種部分だけだが、B747はデカい!コクピットの高さは建物の3階部分に相当する。
↑ビジネスクラスのシートが並ぶメインデッキ内部。このシートに座って説明を受ける。
↑内装が外された機内。骨組みや断熱材、空調用ダクト、電気配線などが見れる。
↑コクピット。
写真には写っていないが、クラシックなので航空機関士の座席もある。
↑機長席側の計器。副操縦士側にも同じものがある。
姿勢指示器や高度計などの重要な計器がここに並ぶ。
↑オートパイロット・パネル。現在のような高性能なオートパイロットではない。
↑中央パネル。4基のエンジンの状態が表示される。右側にはギアスイッチがある。
↑オーバーヘッドパネル。ライトやブレーキ、エンジン消火装置などのスイッチがある。
↑ツアー参加者に配られるパンフレットと搭乗照明証。
↑タイヤ。ノースウエスト航空のカバーが付いている。
↑ノーズギアに付いているタキシングライト。右は地上クルーがコクピットと連絡を取るための装置。
【 その他展示品 】
↑西棟1階の展示。
↑メインギアとB747のエンジン
↑B747(元パンナム機)の断面。ホンダNS-Xが貨物室に入っている。
↑映画「ハッピーフライト」の撮影にも使われたB747-400のコクピット。
↑機内のモックアップ。ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの
シートが並ぶ。奥にはギャレーが設置されている。
↑B747-400の大型可動模型。模型の後ろにあるコクピットで操縦することができる。
↑富士重工 FA-300の試作1号機。
↑YS-11の試作1号機。機内に入ることができる。
※Section41の外観は入館料を払えば見れます。もちろんギアなどに触れることもできます。
内部を見る場合は、500円のツアーに申し込む必要があります。
ツアーは1日に数回行われており、元パイロットや整備士の方が説明してくれます。
定員が決められていますので、お早めにお申し込み下さい。
※今回紹介したのは展示品の一部です。DC-8のシミュレーター、ビジネスジェットやセスナ機、
ヘリコプターの実機などもあります。
展示内容は変更される場合があります。詳しくは航空科学博物館のHPをご覧下さい。